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ペット産業の中国進出についてのインタビュー

中国では長年、「ペットは贅沢である」と考えられてきましたが、近年では空前のペットブームが起こっています。2023年には4456億元(約8兆8736億円)に達する見通しとのことです(※1)。

このペットブームに乗るためにどのようなアクションを起こすべきなのか、中国でのペットビジネス支援をサポートしているポリスター事業コンサルファーム・株式会社ポリスターさんに見解を伺いました。

(※1)参照元:AFP BB News(https://www.afpbb.com/articles/-/3401563

企画・取材協力:株式会社ポリスター代表 鄭 宏(テイ ヒロシ)氏

株式会社ポリスター代表 鄭 宏(テイ ヒロシ)氏の顔写真

1990年代に日本に留学し、2001年に中国へ帰国後、2002年より日中貿易を開始。

以来、「国際貿易」「国際物流・輸送」「OEM製造」「海外でのブランドビジネスサービス」など、20年以上にわたって日中間のビジネス業務に携わってきた。

設立したグループでは、日本と中国の十数社の中小企業へ投資しており、国際的な事業経営の経験も豊富。現在は中国と日本を行き来する、中国の「今」を知る人物。

海外市場へ参入する際の潜在的なリスクを軽減させ、出来る限り障壁をなくし、安全に参入できる環境を構築できる、日本企業にとっての海外事業アドバイザーになりたい、と語る。

― ペットビジネスを海外でも展開したい業者さんに対し、海外であれば中国へ進出すべきだとお考えとのことですが、そのご理由をお教えいただけますか?

中国のペット産業は急速に拡大しています。2020年中国都市部のペットの市場規模が3,000億元(約6兆円)に迫り、20~23年の3年間でペット産業は、複合成長率14.2%と順調に成長、2023年に4,456億元(約8兆9千億円)に達すると予測されています(※1)。現在日本の市場規模が6兆円で横ばいですが、中国では今後も高い成長が見込まれています。また、中国のペット市場は未成熟期にあり、関連ビジネスのニーズも高まっている為、参入のチャンスが比較的高いと言えます。

― ペットフードは中国への輸出が禁止されているようですが、この場合、中国へペットフードを販売するにはどういった方法があると考えられますか?
株式会社ポリスター代表 鄭 宏(テイ ヒロシ)氏の顔写真

ひとつは、中国でOEMを生産し、国内販売を行う方法です。弊社では、OEM生産し国内販売をする企業へ、工場の選定から商品開発、生産管理、検品、出荷までを包括的にサポート支援しております。

もうひとつは、中国輸入許可リストに登録されている海外製造メーカーから輸出する方法です。現在登録されている企業は少数ですが、タイの企業が多い傾向にあります。タイで製造し、中国へ輸出する事もひとつの手です。

また、ペットフードビジネスを展開する方法として、製品の「製法やレシピ、特許、ノウハウ等の知財」を移転し、中国側の企業とパートナーシップを結び、製造・販売を中国のビジネスパートナーに任せるという選択肢もございます。

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045-323-9334

― 初めて中国進出をする上で右も左も分からない業者さんが多いかと思います。そこについてはどういった準備から始めるべきでしょうか?

このテーマはかなり広いですね。同じ”中国進出”でも、分野によって変わります。ケースバイケースの場合もありますが、大体のケースでは「目的を決める事と計画を立てる事」から始めるべきです。

まず目的を決める事ですが、「進出目的」をよく定める必要があります。例えば、卸だけを行いたいのか小売りを行いたいかによって、進める計画は変わってきます。自社のニーズを具体化することが不可欠です。

次に計画を立てる事です。情報収集を行いながら計画(草案)を立てます。

物販の場合、知識範囲内で商品を売るまでのプロセスや方法(サプライチェーン方法、販売形態、決済方法など)、自社リソース(商品の強み、人的リソースなど)、市場規模算出、予測スケジュールや売上目標の設定、広告予算、進出メリット&デメリットなどの情報を整理します。その中で、進出するためにクリアする必要な業務やインフラ面で欠けている情報と課題が浮上するはずです。情報調査と課題精査、そして、計画のブラッシュを何度も繰り返し行い、計画の精度を高めます。ここでは課題を漏れなく洗い出すことが重要です。

そして、計画を作り、課題を見極めたら、進出の意思決定をしましょう。正しい決定を下すためには、自社製品で現地の市場調査や、現地の視察を行う事を推奨します。

― 中国国内で、ペットフードやペットグッズを売っていきたい企業に対し、EC面でもアドバイスいただくことは可能なのでしょうか?
株式会社ポリスター代表 鄭 宏(テイ ヒロシ)氏の顔写真

勿論です。中国のEC市場に参入する場合、いくつかのステップを踏んで進めていくことをおすすめします。

第1ステップは、中国輸入資格(※中国産または輸入資格のある国で生産した商品である必要があります。日本産のペットフードは中国進出できない為ご注意ください。)、商品セールスポイント、競争要因などについて、現地市場調査&分析を行うことです。商標など、知的財産権の取得手続きも並行して行いましょう。

第2ステップは、事業に対する目標や中国市場への投資に見合ったマーケティング戦略を立案することです。EC販売の場合、運営代行会社に委託することもできれば、代理店と手を組んで中国市場を開拓していく選択肢もあります。

第3ステップは、中国の運営チームと共に段階的な販売計画と宣伝計画を立て実施する事です。ここで注意するポイントは、計画は不変的なものではないという事です。実施しながら市場のフィードバックに従って、素早く商品そのものやマーケティング施策等を調整・改善していくことが大切です。

ECチャネルを選択する際は、「Tmall」や「JD」など従来の大手ECプラットフォームのほか、中国版Tiktok「Douyin」などの新興プラットフォームを始めとした、ライブコマース特化のSNS 、ECプラットフォームに注目・投資することを勧めます。

現在、中国のペット産業市場は高度成長期にあり、2028年に成熟期に達すると予想されています(※2)。

中国に進出するタイミングとしては、この数年間がチャンスですので、是非ご相談ください。

― ペットビジネスの中でも特に「この分野への参入がおすすめ」というジャンルはございますか?(特にペットフードがおすすめ、など)

ペット用日用品雑貨と、ペットフードの分野です。特にペットフードに関しては需要が高いです。しかし、前述したとおり、ペットフード分野に日本ブランドが参入する場合は、主に中国国内でOEM製造し中国国内で販売を行う方法か、中国輸入許可リストに登録された海外製造メーカーの商品を販売する方法の2つになります。また、ブランディングへの相当な投資が要される場合もあり、長期的な事業計画意識と事前準備が必要となります。

また、日本政府が日本企業の中国からの撤退を促している点も見過ごせません。財政支援等を含む政策を日本国が導入したことで、中国市場での長期的な収益よりも日本政府からの補助金のほうが大きい企業は、撤退にメリットを感じているようです

― ペットビジネスでこれから中国へ進出しようとしている企業へこれだけは伝えておきたいアドバイスなどありましたらお願いします。
株式会社ポリスター代表 鄭 宏(テイ ヒロシ)氏の顔写真

ペットビジネスに限りませんが、中国進出する際は、参入する分野の市場状況を、参入前に網羅的に把握することが大切です。次に、商習慣の違いに注意する事です。文化・習慣のギャップは必ず存在する為、現地でアドバイザーの役割を果たすビジネスパートナーを見つけることをお勧めします。弊社でも商習慣の違いに対応するコンサルティングやサポートを行っておりますので、お悩みの方はご相談ください。中国市場の市場規模は確かに魅力的ですが、参入には長期的な事業計画への意識や事前準備が必須となります。

今回企画・取材協力をしてくださった
株式会社ポリスターはこんな事業コンサルファーム

株式会社ポリスターの公式HPの画面キャプチャ
画像引用元:株式会社ポリスター
(https://www.polystar.yokohama)

新しい領域「ソーシャルコマース」支援まで網羅

日中間ビジネスで経験豊富なスタッフのノウハウと、長年培った多様な人脈・ネットワークを駆使し、リスク管理・ブランディング・販路開拓の3つを組み合わせることで、商品が長期的に市場で受け入れられるよう、販売環境を整備してくれます。

中国市場で近年注目されている「ソーシャルコマース」支援も早い段階で手がけ、中国版TikTok「抖音(Douyin)」施策サポートに対応できる数少ない事業コンサルです。

アリババ・テンセントを始め、越境ECを含めた各プラットフォームでの販売と、各種SNSや広告ツール、KOLや有名人の起用、独自のプロモーション動画コンテンツ発信など中国で旬な宣伝方法を組み合わせ、時代と商品に合ったプロモーションを行ってくれます。

ポリスターグループのサプライチェーンにより、配送なども一括で管理する仕組みも提供できるのも特徴のひとつです。

日中間のビジネスサポートのプロ集団
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お問い合わせは
045-323-9334

株式会社ポリスターの会社情報

所在地(日本拠点) 神奈川県横浜市中区山下町223-1 NU関内ビル4F-A
所在地(中国拠点) 福建省厦門市思明区厦禾路189号銀行中心2501単元
資本金 100百万円
電話番号(日本) 045-323-9334
公式HP(日本) https://www.polystar.yokohama/

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

F
現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ