これから中国進出する方へ 事業コンサルの選び方GUIDE|コンサテJC » <業界別>中国進出の現状・課題・注意点 » 家電

家電

中国の方が日本に旅行にきて、家電を大量に購入する様は珍しくないこととなりました。そこで中国進出を考える企業も多いはずです。今回の記事では日本の家電業界が中国に進出するメリットと課題について、中国市場の動向とともに解説します。

家電業界の中国市場(2022年)

2022年の家電業界での中国市場は、ゼロコロナ政策により売上が伸び悩んだとされています。中国家電の売上高は前年比6.1%減※との報告もありました。しかし家電への全体的なニーズに反して、ハイエンド製品は売上が伸びていることがポイントです。

中国の大手家電量販店では50,000元(約967,230円)以上の家電の売上が、前年に比べて139%※となったとされています。この高級家電への需要の高さは中国全体においての傾向として現れており、ECサイトでも中高級家電への売上が好調となりました。中国家電メーカーのハイエンドブランドも軒並みシェアが増加しており、前年比200%の売上※を記録したブランドもあったほどです。

家電業界の中国進出のメリット

それでは日本の家電業界が中国に進出することにメリットはあるのでしょうか?まず中国には日本とは違う需要があるため、新たな販路開拓の足がかりとなる可能性があります。中国では高級家電への需要が高まっていると解説しました。日本でも2019年時点のデータでは家事用家電は生産単価が上昇傾向となっていましたが、全体的な生産・出荷の推移は2014年から見て増加していません※。そこで中国進出により、新たな売上が期待できるかもしれません。

また長期的なマーケットの確保にもつながるはずです。中国の経済発展は現在も続いており、将来的な売上も望めます。中国ではコロナ禍においてもプラス成長をキープしており、年収の高い中流層が増加傾向です。急速な経済成長を遂げている中国に販路を見出せれば、将来的にも中国市場にて売上を維持できるとも考えられます。

家電業界の中国進出の課題

家電業界の中国進出には魅力がありますが、対して課題となることもあります。まず代表的な課題であるのが政府による規制です。中国では表現や外資参入に対して規制が敷かれており、特にインターネット販売において顕著です。中国に進出するには政府からの許認可を得なければならず、さらに法令の修正が頻繁であることも問題となります。規制を理解し、各種ライセンスを取得しなければならない上に、ライセンスの取得は簡単ではありません。

またライセンスを取得できたとしても、現在では世界的に中国家電メーカーへのニーズが高まっており※、さらに中国では低価格攻勢を行ってくる企業もいるため進出が失敗してしまう可能性もあります。以上のように家電業界の中国進出には労力が必要であり、労力に見合った売上が得られないことも考えられます。

家電業界の中国進出【成功事例】

日本の家電業界で中国に進出して、成功した事例は少なくありません。その中のひとつがダイキン工業です。ダイキン工業では1995年に上海大金空調有限公司を創業し、業務用エアコンの製造と販売を進めました。創業から4年で投資回収が実現され※、中国における売上高は2000年からの4年間で3倍以上にもなったとのことです。

編集チームまとめ

中国では現在、年収の増加により高級家電への需要が高まっています。日本の家電業界は中国進出に魅力を感じるかもしれませんが、そこには政府規制などの課題があることも確かです。

しかし中国に進出して成功をおさめた企業もあります。中国進出支援を活用して販路を広げて成功できれば、長期的な売上増加が見込めるかもしれません。

中国にも力強い拠点を置く
中国進出支援コンサル3選

中国にも拠点を置く
支援コンサルは
今この進出市場をサポート

中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

越境ECでの事業拡大支援
ソーシャルコマースでの展開

ソーシャルコマースでの展開

中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)

こんな企業におすすめ

新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業

ソーシャルコマース支援を
得意領域とする
「ポリスター」を見る

ポリスターのHPで
支援内容を見る

越境ECでの事業拡大支援
ECモールへの出店

ECモールへの出店

中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。

こんな企業におすすめ

市場で埋もれない独自性のある
製品
を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業

ECモールへの出店支援を
得意領域とする
「パル」を見る

パルのHPで
支援内容を見る

現地での事業拡大支援
現地での出店・事業拡大

F
現地での出店・事業拡大

飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。

こんな企業におすすめ

物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業

現地での出店支援を
得意領域とする
「トータルソリューション」を見る

トータルソリューションの
HPで
支援内容を見る

【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ