新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、市場に変化が起こった食品業界。日本企業が中国市場で成功するためには、どんなポイントに注意すべきでしょうか?ここでは、食品業界の中国進出について解説します。
中国の食品市場では健康志向や内食・中食へのニーズが高まっており、「手軽に食べられる」「健康に配慮している」食品に注目が集まっています。EC化も進んでおり、通販市場も好調。SNSを経由した通販サービスも増加しています。
とくに健康食品への需要は高く、減塩やカロリーオフなどを訴求した食品を選ぶ消費者が多いようです。
また、高齢者向けの食品も需要が高く、易消化食のかたさや粘度のバリエーション・味・手軽さなどが求められているのだとか。たとえば日本企業のキューピー株式会社が販売する高齢者食品は、味の良さや豊富なバリエーションから中国でも人気を集めています。
新型コロナウイルスの感染拡大などの影響を受け、世界中の経済が打撃を受けています。そのなかでも中国は経済成長を続けており、世界最大のマーケットを誇っています。
また、安全性や信頼性の高さから、食品市場でも日本産の商品は消費者に受け入れられやすい傾向にあります。食品市場への参入チャンスは大いにあるといえるでしょう。
日本産の食品は品質において中国で信頼されているものの、現地の食文化に合った食品でなければ受け入れられません。また、商品の知名度が不足していては見向きもされないため、効果的な販売戦略が必要。コンサルティング会社のサポートを受けるのがおすすめです。
当サイトでは、中国消費者ニーズや知名度アップ施策に詳しいコンサルティング会社を紹介しています。別ページで詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
精麦や雑穀などの販売を行っているA社では、2017年より本格的な中国進出を検討し、コンサルティング会社と共に中国向けの販売戦略を策定しました。
翌年からオンライン販売を開始しており、コンサルティング会社はブランドプロモーションや販売までのトータルサポートを実施。その結果2019年には中国EC売上高約3億4千万円を達成し、2020年にはマーケットシェア率約15%を獲得しました。
酒類を販売しているB社は、香港で事業を展開するべくコンサルティング会社へサポートを依頼しました。コンサルティング会社は香港にて展示会への出展やテスト販売を行い、価格調査や物流設計、商標登録などのサポートを実施。現地の酒販店や小売店の反響を得て、多店舗での販売を実現したそうです。
中国の食品市場では今後も「手軽さ」や「健康志向」をキーワードにした商品が注目を集めていくと推測されます。またEC化もさらに進み、ライブコマースなどでの購入も増えていくでしょう。
なお、中国では食品を選ぶ際に重視するポイントが世代によって異なると言います。市場消費の中心となる若者世代は商品のブランド力・品質・見栄えなどを重視する傾向にあり、価格は二の次。そのため価格競争で疲弊するよりも、商品の知名度や安全性、個性の訴求などに注力すべきといえるでしょう。
中国の食品市場に日本企業が参入するチャンスは十分にあります。しかし購入してもらうためには中国の消費者ニーズに合った商品であること、知名度のある商品であることが大切です。そのため、まずはライブコマースやテスト販売などで市場をつくっておくことが成功の鍵となるでしょう。
中国進出支援に特化しているコンサルタントファームは検索結果で調査できた限りでは全部で46社。
46社の数ある中国進出コンサルファームの内、日本国内に相談窓口を置き、なおかつ中国現地にも拠点を持っている、
いわば‟中国の今を知る“心強いパートナー候補となりうる会社は11社でした。
さらに、11社をカテゴライズしていくと、2022年9月現在では3つの進出市場の支援がにぎわっているようです。
まずは、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
中国版Tiktokなどにおいて、ブランド公式アカウントや動画コンテンツ内での公式ECショップ出店、独自の動画コンテンツ発信で知名度を高めるとともに、「ライブコマース」による販売拡大 (8000億円上振れ市場)。
新しい販売チャネルで中国での
製品知名度を上げ、戦略的に中国での販路拡大をしたい中堅企業
中国国内ECプラットフォームにおいて高いシェア率を誇るタオバオや、97.4兆円以上の市場を持つTmallなど、大手ECモールへの出店をサポートし、販売拡大を実現してくれます。
市場で埋もれない独自性のある
製品を取り扱う、広範戦・遠隔戦で中国の市場を席捲したい企業
飲食店や物販店に限らず、IT・金融商品やサロンなど、自社サービスを現地で提供するために法人を立ち上げたり、実店舗を出店したりして事業展開を行う企業をサポートしてくれます。
物販以外のサービス拡大を現地で腰を据えて、中国現地密着型で
着実に事業拡大したい大手企業
【上記のカテゴリーでそれぞれ選定した会社とその基準】
2022年6月22日時点、「中国進出支援」でGoogle検索して表示されたコンサルティングファーム全て(46社)を調査。その中で日本にも中国にも拠点を持ち、日本人・中国人コンサルが在籍する中国進出支援に対応しているコンサルを選定(11社)。その中から中国進出支援範囲が広いコンサルファームを各カテゴリーに振り分けました。
・ポリスター:支援項目37つ
・パル:支援項目21つ
・トータルソリューション:支援項目21つ